IWASA×CHIMA Collection
Made in JAPAN
【“IWASA×CHIMA”×博多織】
幅広く様々な分野で活躍する墨象家・現代アーティストの知麻の書き下ろしの書・アート作品を使用した帯コレクション。
絹糸で成形される繊細で美しい博多織の墨アートコラボレーションをぜひお楽しみください。
【アーティストコメント】
モチーフの『いろはうた』について
墨象に出逢って1番最初に書いた題材が『いろはうた』でした。
『いろはうた』の作者や意味など諸説ありますが、私の中では五十音や数字と同じように捉えています。
『いろはうた』は、最後の「ゑひもせすん」までの48文字から想像する色、具体的なイメージが少ないため、墨で書かれた線のや余白の美しさを素直に伝えることができると考えています。
また、音の響きも美しく、文字の並びもひとつの線として流れるように書くことができるため、多様なデザインモチーフとしての可能性を感じ、現在も書き続けています。
私は『いろはうた』を文字として書くのではなく、その旋律を線として捉え、文字を紡いでいるような感覚でいます。
その紡いだ文字を、今回、絹糸を紡いで博多織の帯にしていただきました。
そこには、それぞれの職人さんや作家の想いも紡がれている様に思います。
私には書くことしかできませんが、その書いた作品が、素晴らしい日本の伝統技術によって博多織の帯になり、さらに伝統的な貼り合わせの技術で仕立てたバッグにまでしていただき、それを身に着けることに幸せを感じています。
『いろは』
ひらがなで『いろは』と書いています。
少し穂先の長い中峰の筆を使い、線の表情を意識し、書の醍醐味である滲みと掠れがほどよく出るように書き上げました。
過度な表現は控えつつも、一本一本の線に力強さと色気があり、正絹の織物にすることで、モダンで上品な仕上がりになっています。
【博多織織元|協和織工場】
・意匠(織物設計)について
知麻さんの企画をいただいた時、まず感じたのがこの「にじみ」を表現できるか?ということでした。
弊社の織組織で知麻さんの作品のこの繊細な「にじみ」を如何に表現するか、何度も試織し、たどり着いた織表現です。
和紙(=地)の色、墨(=紋)の色にもこだわり、細かいヨコ糸の重なりで濃淡を表現しています。
・製織にあたって
地組織が繊細なため、細心の注意を払いながら織り上げています。
少しでも織にトラブルがあると目立ちやすいため、通常の織物よりも技術が必要になります。
【ロケ撮影協力施設】
SAKAINOMA HOTEL HAMA 旧福井邸