ジェットのネックレス&イアリング(ピアス)必要?
昨年よりお問い合わせが多いフォーマルアイテムに「ジェット」があります。
ネットご注文のお問い合わせもそうですが、来店されたお客様からも「パールは持っているのだけど、ジェットも必要かしら?」と良く聞かれるようになりました。
特に仏事に使用する場合、気を付けなければならないことがございますのでまとめてみました。
1 喪に付けて良いとされている素材
・パール
・ジェット
・黒珊瑚
・オニキス
2 色目
白・黒・グレー
3 サイズ
玉の大きさ 約8~12mm
長さ 約40~42cm
4 金具の色
黒ニッケル加工の物
シルバー
まず、素材についてですが、洋装のフォーマルウエアを着用するようになったのは、明治天皇の崩御の時にイギリス式を取り入れてからと言われており、その時の皇室の女性の方々が身に付けていたのが「ジェット」です。
しかし、その当時「ロイヤルジェット」呼ばれていたイギリス産出のジェットが産出できなくなり日本では涙の象徴と呼ばれる「パール」が一般的になりました。
黒を基調にする場合は、黒珊瑚やオニキスを身に着ける方が多いのですが、黒珊瑚はワシントン条約で輸入禁止となり今ではとても貴重な物となりました。
近年中国で「ジェット」が産出されるようになりジェットが手に入るようになり皇室に習いジェットを身に着ける方が多くなりました。
昨年は、国葬やエリザベス女王の葬儀でロイヤルファミリーや各国のファーストレディがジェットを身に着けているのを多く目にした方も多いと思います。
そのため問い合わせが多くなっております。
「ジェットでなければいけない。」と言う訳ではないのですが、年を重ねられたミセスの方は、ジェットの方がより適しているという点でおすすめさせて頂いております。
お色目もやはり黒が一番「喪」のシーンでは厳かな装いになるのでおすすめです。
また、オニキスは石になりますので重量感がありジェットや黒珊瑚に比べると重く感じられる方が多くいらっしゃいます。
サイズに関しても首に沿うようにかけていただくのが美しいとされているため、長すぎる物は控えた方がよろしいでしょう。
玉の大きさも、お祝い事では華やかさも需要ですが「喪」に関しては華やかさは必要ありません。お首の太さや年齢により美しく見えるサイズは異なりますが、大きすぎる物は避けましょう。
また、金具もゴールドですと華やかに見えてしまう可能性があるので避けましょう。
大切なのは「喪」のお席では悲しみのお席とも言われるように、上品さは必要ですが厳かな装いです。黒で統一した装いがより重厚感があり美しく見えると思います。
以上ご参考にして頂けたら幸いです。
岩佐店長